Research

知覚拡張システム研究室

Research Projects


Real-World Captioning System

聴覚障害支援を目的とした,マイクアレー技術,音声認識技術,透過型HMDによる対話情報の字幕化に関する研究。従来,透過型HMDやスマートフォンに付属のマイク入力端子を使った指向性の形成が困難であったが,本研究で提案する単一チャネルマイクロフォンアレーを用いて,上記問題を解決し,着用者から見たら,実世界に字幕が付いたように見える支援システム。


Infra-data Tracking Baskets

サービス現場に溶け込む,人の動きを計測する赤外線ビーコン・屋内測位技術に関する研究。現在頻繁に活用されている屋内測位技術は,自己認識型の測位であり,計測対象にスマートフォンなどが必要である点が問題であった。本研究では,赤外リモコンに準ずるビーコンと,その角度を計測する受信機によって,環境認識型の屋内測位を低コストかつ高精度に実現し,小売店の買い物カゴに導入した。


Ultrasounds from Cyber Map

視覚障害支援,外国人旅行者を目的とした,立体音響技術,超指向性スピーカーによる地図の可聴化に関する研究。これまで,地図看板,点字ブロックや触地図に代わって,音で周辺情報を提示する際には,提示したい全ての方向にスピーカーを配置する必要があった。本研究で提案する立体音響技術とステレオ超指向性スピーカーの制御により,スピーカーの位置に依らず任意の方向から音が聞こえるシステム。


 

他にも,
・少素子のマイクロフォンアレーを使って色々と測る
・サーモグラフィーを使って睡眠を見守る
・店舗内の顧客の行動をトラッキングする
・人間の行動状態推移から賑わいを評価する
・ネット上のゴミのように沢山あるデータを使いやすいように雑に間引く
・購買履歴・ビッグデータなどから,顧客の好み(好きな色とか)を推測する
・聴覚障害者への感覚を代行するシステムをつくる
などの研究を,ハードウェア/ソフトウェア問わず行っています。
いずれも,信号・データ取得,計測・処理,人への提示を通して,人の知覚の拡張を図ります。(サイボーグ009のフランソワーズみたいな技術が作りたいな。)