Research

知覚拡張システム研究室

Research Projects

「知覚を拡張し、人と世界のインタラクションを再定義する」

私たちは、音響信号処理、VR/AR、AI技術を駆使して、人間の知覚能力や身体能力を拡張するシステムの構築を目指しています。

  • サイバー空間とフィジカル空間の境目を曖昧にする
  • 生産者と消費者、現地と遠隔地といった立場の垣根をなくす
  • 情報的な価値が等価な、実質的に自由な活動

この開発により、既存の社会、メディア、サービスを通じて、物理的な制約を超えた活動を可能にします。

研究内容・プロジェクト

1. さきがけ:非整数人から成るサービスアクターキメラによる価値共創 2022-10 — 2026-03

(科学技術振興機構/戦略的創造研究推進事業 さきがけ)

VR体験をメタ構造として捉えて,サービス生産能力ですらアセット化した社会のVRシミュレーションを行い,最適なサービスデザインを探索を目指す。特に,リモート技術の発展で実現される,サービスの生産者(サービスアクター)の部分的融合によって成るアクターキメラの活用を想定している。アクターキメラ技術やその主体感がサービス生産性に与える影響を明らかにし,経済最適な価値共創行動のデザイン方法を確立する。

→ VR内でサービスができる空間を作って,複数名が1人に合体したアバターを作って,未来のサービスを探索しています。

2.学術変革B:環世界と音認知の相互作用の解明 2024-4 — 2027-03

(日本学術振興会 /科学研究費助成事業 学術変革領域研究(B) )

個々人が持つ「環世界」(知覚・意味づけの世界)が、音の認知にどのように影響を与えるかを解析し、体験設計やサービスデザインに応用することを目指すプロジェクトです。

3.AMED preF:睡眠中の音刺激による状態変容の理解と応用 2024-5 — 2026-03

(日本医療研究開発機構 令和6年度「橋渡し研究プログラム」・preF)

睡眠中に提示する音刺激が脳活動や睡眠の質にどのような影響を与えるかを調べ、医療・健康支援への応用を目指します。

4.基盤研究(B):対人サービスにおける共創価値は音声非言語情報から測定が可能か? 2022-04 — 2026-03

(日本学術振興会/基盤研究(B))

本研究の目的は,声色・相槌など会話音声の非言語情報を入力とした共創価値の推測シ ステム実現である。熟練スキルの特徴などを発展させ,これまで研究・準備・開発した環境(にてバイタルを参照したサービス計測を行う。これにより,プライバシーへの配慮した接客販売や内科的医療・看護・福祉,コンサルティングのみならずリ モート環境でのなどでの幅広い対人サービスにおける支援・共創価値の向上を図る。

  • 小売店の対人サービスにおける達人の間合いを計測する技術を作っています。VR空間への応用も検討しています。(社会工学類との共同研究)
  • レーダー,音声,高解像度画像などを使って,患者の心理状況を推測するシステムを構築し,安心を与える医療サービスを作っています。(国立がん研究センターとの共同研究)

5.基盤研究(B):人間拡張技術による次世代心理療法の開発と実装 2022-04 — 2026-03

遠隔協調技術・音響インタフェースを用いて、臨床現場での心理療法を支援する新しい人間拡張的アプローチを開発しています。

6.企業との共同研究:音とAIを用いた社会応用

複数企業と共同で「音とAIを使った社会課題解決」に取り組んでいます。工場の品質検査、食品の鮮度推定、安全性の向上、動物福祉など、幅広い領域で技術を社会実装しています。

  • 食品検査AI
  • 冷凍魚の鮮度推定(音×AI)
  • 競走馬の鞭打ち音解析(安全性のための音響センシング)
  • 回転タンブラーの異常音検出
  • その他、AI × 音響 × センシングの社会実装プロジェクト

3つの主要研究グループ

  • Team AT(Assistive Tech / Acoustic Interaction)
    • 内容: 視覚・聴覚障害支援や、音響インターフェースによる知覚拡張
    • 事例: 「聞こえる地図」や「聞こえるカルタ」
  • Team xR(Cross Reality)
    • 内容: HMD(ヘッドマウントディスプレイ)や「憑依合体」による遠隔協調技術
    • 事例: 遠隔医療システムや、鏡の世界のアバター研究
  • Team SSI(Service Science & Interaction)
    • 内容: サービス現場における「間合い」の計測や、安心感の定量化
    • 事例: 物理/VR空間のパーソナルスペース比較